神戸にある、中華街の南京町は今年で誕生して150年になります。
ちょうど神戸港が開港した翌年ぐらいから南京町が形成されたみたいですね。
今年は南京町生誕150年を記念して神戸市内や南京町でいろいろなイベントが企画されています。
今年最初の大きなイベントとして、中国の旧正月をお祝いする、南京町の春節祭に行ってきましたので、その様子を紹介したいと思います。
ぜひ、来年以降行く時の参考にして下さい!
中国の新年のお祭りってどんなのかな?
神戸南京町の春節祭に行ってきた!
日本では春節祭とは聞きなれない言葉ですが、中国では新年を祝うお祭りの日にあたります。
いわゆる旧正月です。
中国のお正月は旧暦に合わせているので、毎年、元旦の日にちが変わるんですね。
2018年の新年にあたる旧正月は2月16日(金)でした。
今後の旧正月の日にち
2019年・・・2月5日
2020年・・・1月25日
2021年・・・2月12日
2022年・・・2月1日
旧暦と新暦の違い
中国では普段の生活では新暦を使っているのですが、古来からの伝統ある行事では、旧暦を使っています。
旧暦を簡単に言えば、月の運行、月の満ち欠けでカレンダーを決める方法です。
お月さんが地球の周りを1周するのが、約29.5日
約1か月かけて、新月から満月、満月から新月と形を変えていきます。
月の満ち欠けで日にちを決めているので、1日は必ず新月で、お月さまは見えません。
3日なら必ず、三日月。
そして15日は満月です。
日本でも1月・2月・3月・・・と、◯月を使っているのは、旧暦を使っていたころの名残です。
日本では、元旦はカレンダー通り(新暦の)1月1日ですが、中国では旧暦の1月1日に新年のお祝いをします。
さっそく、南京町で行われた春節祭の様子を紹介していきますね。
南京町の春節祭の混雑状況
2018年の春節祭のイベントは2月16日~18日の金・土・日で開催されました。
僕が行ってきたのは旧暦の元日にあたる、2月18日(金)です。
オープニングは11時からでしたので、10時半ごろには南京町に到着しました。
この日は平日だったので、それほど混雑もしていないと思っていましたが、10時半ごろの南京町の広場はすでに大勢の人が陣取っており、広場を通り抜けるのは難しかったです。
広場に設置された特別ステージの前で見たかったのですが、完全に出遅れていました(笑)
仕方なく、舞台のそでのほうから見ることに・・・
ただ、午前中の南京町自体はそれほど混雑してはいなかったです。
もちろん、普段の平日と比べると人通りは多いものの、屋台もすぐに買える状況でしたよ。
でも、お昼過ぎになると、どんどん人が増えてきて歩くのが困難な状態になってきました。
ちょうど、有名な神社の初詣の人込みを想像してもらえればと思います。
南京町の春節祭の爆竹
春節祭のイベントは主に南京町の中央にある広場で行われます。
ちょうど肉まんのお店「老祥記」の前のあずま屋がある広場です。
中国のお正月と言えば、カウントダウンが終わると同時に鳴り響く、大量の爆竹が有名ですよね?
よくテレビなどで見る、爆竹の大音量にドキドキしていましたけれど・・・
春節祭のオープニングは11時からだったのですが、始まりを告げるば爆竹は、少々おとなしめでした(笑)
まぁ、正確には新年のはじまりは、夜中なのでしょうがないですね。
南京町春節祭のイベント
時間の関係上、すべての催しものは見れなかったのですが、僕が見たイベントや出し物は以下のものになります。
- 無事祈願
- オープニング
- 変臉(へんれん)
- 中国史人游行(京劇)
- 関帝さま参拝
- 西遊記メンバー記念撮影
- ポチ袋くじ購入
ひとつずつ感想を紹介していきますね!
無事祈願
普段は観光客でにぎわっている広場の東屋ですが、春節祭の間、東屋には関帝さまが鎮座しています。
関帝さまとは、三国志で有名な蜀の武将である関羽雲長です。
お坊様が新年の挨拶とお祭りの無事を祈願しています。
オープニング
神戸市長や関係者の挨拶のあと、爆竹でイベントの開催となりました。
変臉
変臉「へんれん」と読みます。
「臉」とは顔のことで、顔(お面)がどんどんと変化していく、中国四川省の伝統芸です。
赤い旗を降っている、人物の顔に注目!!
あっという間に、マスクが変わっています!
お面が次々と変化していくのですが、あまりにもすごいスピードで気づかないほどです。
また、流れている曲は大陸っぽくて力強さを感じます。
はじめて、変臉を見たのですが、めちゃめちゃ興奮しました!
このお面には、意味があって、中国の有名なお話、三国志や最遊記などのストーリーをあらわしているそうです。
普段は一人で演舞するらしいのですが、今回は150年記念ということもあり3人の共演でした。
最後に、お面を取ってくれたのですがお二人は女性でびっくりしました。
中国史人游行の人物紹介(中国の偉人)
京劇の衣装を纏った、三国志の英雄や楊貴妃など唐の時代から清王朝までの歴史上の人物の紹介が舞台上でありました。
人物の紹介が終わると、登場人物全員で、元町商店街や神戸の街を練り歩きます。
豪華な衣装や顔の化粧(隈取)には、それぞれの物語や言い伝えのエピソードの意味が込められているそうです。
中国の方は、衣装の違いでどのシーンを表しているかわかるそうですよ。
この衣装は満州民族の衣装をベースにしており、今日のチャイナドレスの原型になっています。
また中の人は、地元の関係者さんや、一般の応募者さんだったみたいです。
登場人物
劉備・曹操・孫権
大喬と小喬
関羽
呂布と貂蝉
諸葛亮孔明
張飛と趙雲
西太后と女官たち
一応、全員分写真は撮ったのですが、有名どころだけ載せます(笑)
三国志でお馴染みの蜀・魏・呉の君主
劉備・曹操・孫権
一番右が呉の孫権なのですが彼の髭は赤色だったそうです。
こちらも三国志から。三国志の中で一番有名なカップルですね。呂布と貂蝉。
呂布の頭飾りが印象的でした。
張飛と趙雲
二人が背中に挿している旗は、大勢の軍勢を率いていることを示しています。
張飛が一番、雰囲気がかっこよかったです♪
関帝さま拝観
神戸にある関帝廟から春節祭のあいだ、あずま屋で関帝さまをお祀りをしています。
線香代の100円を払うと、直接拝観出来て、西遊記の登場人物と記念撮影をしてもらえます。
拝観したかったのですが、行列が長かったのであきらめました(笑)
記念撮影があるので一人ひとりの時間が結構長かったです。
その代わりにお守りを買いました。
ポチ袋くじ購入
海榮門(南桜門)前で空くじなしのポチ袋くじを買いました。
1等賞は、シンガポール旅行で他の景品も豪華でしたよ。
並んでいたときに、1万円分の南京町で使える商品券が当たっていました。
2枚買いました。
2枚ともはずれでした(笑)
残念賞としてコーヒー2袋と、ぶ~さんのキーホルダーを頂きました。
くじ引きは、とても長い行列でどの時間帯になっても列が途切れることはありませんでしたけれど、列はどんどん進むので並ぶ時間は短いです。
僕が並んでいるときは、ちょうど西遊記の悟空と猪八戒が来てくれて、写真を撮らせてくれました。
一緒に記念撮影をしている方もいましたよ。
猪八戒の中の人は女の子でしたが、ちょっとかわいそうでした(笑)
まとめ
南京町の春節祭イベントは数日行われますが、イベント内容にそれほど違いはありませんのでご都合の良い日に参加すればいいと思います。
また、イベントも1日の中で2~3回ほど見られるので、舞台を一番前でどうしても見たい!!というわけでなければ、朝一番に到着しなくてもいいと思います。
ただ、午前中のほうがもちろん人は少ないので、同じ日に神戸の他の場所に観光に行きたいのであれば、午前中に南京町の春節祭を見学して、午後に他の場所へ行くことをおすすめします。
日本のお正月とは、かなり違った雰囲気が楽しめた、南京町の春節祭でした。
ぜひ、来年の春節祭に南京町を訪れてみて下さいね♪
・南京町で旧正月の春節祭を見てきたよ!←今ココです!